どうも、連日自分の通院とお見舞いで、落ち着かぬ時を過ごしている秋津です。
北九州市子どもノンフィクション文学賞について、ずっと気になっていることがあり、調べ直しているところでした。
Xで話題となっていますね。とある賞での盗作の判明とその取り消し。
悠仁さまの剽窃と比較し、目立っていますが、本来これが当然の対応です。
盗作は、受賞を取り消される。
行ったのは高校生でしょうか。
子供でも未成年でも関係ありません。
駄目なものは駄目。
日本・中学生の盗作、過去の例
さて、創作コンクールにおける過去の例を見てみましょう。
私が知る限り、以下の事例が、ネットが若い世代にも普及した後に発覚した盗作の事例だと思います。
今から14年前、2010年秋の出来事です。
●ネットから盗作 中3少女 2度目の受賞取り消し
前橋市は19日、主催した詩のコンクール「第14回詩のまち前橋若い芽のポエム」
中学生の部で金賞だった作品が、インターネット上に掲載されていた詩の盗作
だったとして賞を取り消した。
受賞者は◯◯市の中学3年の少女(15)で、少女は第19回「詩と思想」新人賞も
同様の理由で取り消されている。
前橋市によると、自作で未発表かどうか、選考で本人に確認していたが見抜けなかった。
16日に少女の父親から「酷似している作品があるので辞退したい」と市にメールがあり、
判明した。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20101019061.html
※既にリンクは切れておきますが、ネットニュースにもなったということで貼ります。
居住地は秋津判断で伏せました。
この生徒は多くの創作コンクールで優秀な賞を受賞していたのですが、ネット上にある他者の詩の盗作が発覚しました。
このニュース後も、「白鳥省吾賞」でも同一生徒の盗作が発覚し、続々と判明。
結果、この生徒が、中学入学後に受賞した作品24本のうち、盗作判明は2桁近くにのぼるとのこと。
判明しなかったものが、生徒自身の創作だったのか盗作と判断できるものが見つからなかっただけなのかは、私にはわかりません。
詳細は控えます。
私の個人的意見です。
きっと文才のある生徒だったのだと思います。
いくつかの賞を実力で受賞し周囲から称賛されるものの、そのプレッシャーに圧されたのか、盗作に手を出してしまったのではないかと。
当時、ネット上の創作の投稿サイトも身近となっていましたから、気づかれないだろうと魔が差し、気づかれなかった成功体験から次々と・・ではないかと。
悪い事の成功体験はさせてはいけないんですよね。
主催者の対応
毅然とした、そして当然の対応。
- 賞の取り消し
- 副賞の返還要求
- 受賞者から削除
そして、その旨は、募集要項に明記されています。
また、たとえ明記されていなくても、他人の表現を我がものとすることは「やってはいけないこと」です。
応募時点や、選考が進む過程で、改めて盗作ではないかと問われることも増えてきました。
なにしろ盗作とは、他人の創作を「盗む」ことですからね。
盗んだもので賞を取ったとなれば、そのコンクールの品性も極端に下げることとなります。
盗作してしまった者の、とった行動
16日に少女の父親から「酷似している作品があるので辞退したい」と市にメールがあり、判明した。
指摘があったからではありますが、本人とその家族から辞退の申し出があったとのことですね。
世間(ネット上)の反応
この話題について、実は当時私も、巨大匿名掲示板でリアルタイムに経過を見ていました。
ネットでは、中学生にとっては大金、数万円の副賞に目が眩んだのではないか、味をしめたのではないかと炎上し、特に副賞の返還をしろという声がすごく大きかったことを記憶しています。
現金ではない副賞もあり、それも含めての。
なにより、当時中学生ではあっても、過去の受賞者として各所に名があったこともあり、アッサリと特定されました。
中学生であっても、賞の取り消しは既に実行されているにも関わらず、個人への批判は強いものでした。
もちろん受賞数の多さも理由ではあるのですが、盗作について日本は甘いぞ、海外では許されないという意見もよく目にしました。
この1件は、当時はもちろん、14年が経過する今となっても実名ネット上に残されています。
日本・悠仁さまの剽窃
では、次に悠仁さまの剽窃の報道を見ていきましょう。
悠仁さま、作文の参考文献「記載漏れ」 指摘に感謝伝えられる 産経新聞
宮内庁は16日、秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまが中学2年の時に執筆し、自治体のコンクールで佳作を受賞された作文について、参考文献の記載に不十分な点があったと発表した。15日に外部から「参考文献に挙げられていない文献と酷似した表現がある」と宮内庁に指摘があったという。悠仁さまは文献の記載が不十分であったことを確認した上で、指摘に感謝するとともに、宮内庁を通じて必要な部分の修正を主催者に伝えられたという。
作文のタイトルは「小笠原諸島を訪ねて」。悠仁さまが平成29年に秋篠宮妃紀子さまとともに、東京都の小笠原諸島を訪ねた際の思い出を回想されたもので、北九州市が主催する「第12回子どもノンフィクション文学賞」の中学生の部で佳作を受賞していた。宮内庁によると、小笠原の自然について紹介した文章の一部に、参考文献を明記しないまま書籍などから引用している箇所があった。
文学賞を主催する北九州市の市立文学館の担当者は「記載漏れがあったとしても、賞は作品全体を総合して評価したもの。現時点で授与の撤回などは考えていない」としている。
悠仁さま作文に不備 宮内庁、参考文献記載漏れ(日本経済新聞)
【独自】悠仁さまのコンクール入選作文に疑惑浮上 複数箇所がガイドブックの記述に酷似 (デイリー新潮)
「参考文献の記載漏れ」、「作文に不備」、新潮のみ少し攻めた表現の「疑惑浮上」
じつに、曖昧でぬるい表現ですね。
意図的ではなく、ミスであると言いたげな。
主催者の対応
屁理屈を捏ねて、受賞はそのまま。
文学賞を主催する北九州市の市立文学館の担当者は「記載漏れがあったとしても、賞は作品全体を総合して評価したもの。現時点で授与の撤回などは考えていない
『引用の記載漏れ』の宮内庁発表とともに、主催者の担当者の意見も報道されました。
界隈のSNSやYouTubeで騒動となり、直接主催者に質問などする方も居ましたが、腹立たしいことに結果、何も変わらず。
受賞したまま。
受賞の返還を求めないどころか、受賞者から名を外されるどころか、ご丁寧に参考文献の追加まで行われている始末。
何としてでも、悠仁さまに受賞したままでいてもらわねば!という、主催者の執念も垣間見えませんか?
この、文末の「二〇二〇年八月下旬」、一般的に中学生が使うものではないのですよね。
中学生は作文の最後に日付をいれないし、いれる場合も「下旬」と言った曖昧ではなく八月三十一日などと明確に書く。
ちなみに、他の受賞作では誰も書いてませんね。
「大人」、特にビジネス文書、フォーマルなものを書き慣れている方は、自然と文末にこう書いてしまうもの…
盗作をした側の、とった対応
皆様御存知のパワーワード
「ご指摘に感謝」
正直、背中が寒くなりましたね。
ご指摘に感謝発言は、
引用の記載漏れを指摘されたとの宮内庁の発表、
主催者の「賞の取り消しは考えていない」
とともに、つまり全てまとめて同時に発表されました。
このミスを指摘されたけど、もう話は終わっています、ご指摘くださった方に感謝、と。
幕引きまで完了している、この受賞はなにかあるなと思いました。
小笠原について調べ始め、環境、トンボ、皇居調査と調べていくきっかけとなりました。
あくまでも、
悪いことをしたわけではない、ちょっとミスしちゃったのだけど、指摘してくれてありがとう
との態度には唖然としますし、外部からの指摘とのことなので、微妙に圧をかけているかのように聞こえてしまうのは私だけでしょうか。
必要な部分の修正を主催者に伝えられた
えぇぇ?
辞退を申し出るのではないのですか?
ネットの反応
華々しく報道をさせた受賞したときとは逆に、「参考文献の引用漏れ」のニュースはとてもひっそりとでしたね。
ですので、皇室に関心のある方々のみしか、この話題は知られていなかったと思います。
皇族であろうと不正はダメ。パクり、剽窃。
単語の順番を変えていて悪質。
賞の取り消しと副賞の図書カード5万円分の返還を。
そのぐらい良いじゃん。
俺も本の「あとがき」を丸写ししたことある。
皇族だからって、この程度で悠仁さまだけ厳しく言われて可哀相
こういった風に、ニ極に割れていましたね。まあ、緑枠はアキシンが中心なのですが。
案の定というか、悠仁さまへの擁護が起きる場合、皇族だから厳しくされてるとのことですが、
先述した中学生の例を見ても、世間はズルに厳しいです。
悠仁さまが皇族だから厳しい反応を受けるのではなく、むしろ逆、
許されない行為をしているのに、皇族だからと許されているのではないでしょうか。
自分の表現を、他人に奪われることはとても悔しいものです。
盗作した側がコンテストで受賞し知名度を上げることで、本来創作した方のほうが盗作を疑われることもあることは見逃されがちですが、許されて良い出来事ではありません。
海外・悠仁さまの作文剽窃
では、悠仁さまの剽窃が発覚した後の、海外の報道を見てみましょう。
https://www.asahi.com/ajw/articles/14551359 まずは朝日新聞のこちらのニュースを基にしているようですね。
英国・テレグラフ電子版
『Japan’s 15-year-old prince to keep literary award despite plagiarism row
The future emperor of Japan copied text from a travel magazine
to win an essay competition about his summer holidays』
『日本の15歳の王子、盗作騒動にもかかわらず文学賞を保持
日本の将来の天皇は、夏休みについてのエッセイコンテストで優勝するために
旅行雑誌の文章をコピーした』
英国・タイムズ(The Times)
『Prince Hisahito of Japan ‘copied guidebook’ for award-winning essay』
『日本の悠仁親王殿下、エッセイで受賞のためにガイドブックをコピー』
英国・タトラー
『Japan’s heir to the throne accused of plagiarism for essay that won runners-up prize』
『日本の王位継承者、準優勝論文の盗作で告発される』
ロイヤルセントラル
『『Prince Hisahito of Japan accused of plagiarism in award-winning essay』
『悠仁親王殿下、受賞作のエッセイで盗作を非難される』
ベルギー? でも
盗作、剽窃、盗用。
翻訳によってしか読めず、また有料記事もあるため全ては読めていません。
ニュアンスは変わりますが、意図的であること、いわゆる「パクリ』であることはしっかりと表現しているようですね。
そして、皇位継承がそれで良いのかということまで言及しているものもあるようです。
剽窃に厳しい海外、世界基準に近づく日本 但し…
海外は剽窃にも厳しいですし(というか当たり前なのですが)、
「そのぐらいで。皇位継承者なんだから例外でも良いじゃないか」の日本とは違い、
「皇位継承者だからこそ、そのようなことを行ってはいけない。賞は辞退しなさい」という反応ですね。
本当のところ、ズルを嫌う日本もそう感じている人は多いのですよね。
でもなぜか、皇室・・いや秋篠宮家のこととなると、奥歯に物が挟まった表現となり、
「ズルはミス」「ズルもまあ良いか」「ズル?将来の天皇なんだから特例は当然!」になるんですよね。
心底、モヤモヤします。
駄目なものは駄目。
非ズル三原則「パクらない、パクらせない、パクリを良しと認めない」
※但し悠仁さまを除く…なんて例外もない!
そして次の記事は、悠仁さまの受賞は、そもそも正しい選考が行われたのか
に斬り込んでみようと思います。
※不幸がありまして、この記事は緊急にアップします。
落ち着きましたら、リライトする予定です。